競売物件を調べる上で欠かせない資料があります。
これを知らなければ競売の「け」の字も知らないと言っても過言ではありません。
競売の3点セットってなに?
競売物件が安いと言われる3つの理由をすでに読まれた方はじゃあどうすれば・・・・・と感じているのではないでしょうか。この3点セットを読み解くことがその1つの解決策になります。
3点セットは以下の3つから構成される調査書のことを指します。
1.物件明細書
2.現況調査報告書
3.評価書
聞きなれない言葉かもしれませんが、漢字を見てイメージだけつかめれば問題ないです。
1.物件明細書
物件明細書は簡単に言うと物件に購入に伴う権利の記載がされています。
・この物件を購入した後、物件の使用は可能なのか?
・どこが売却対象で、どこが売却対象外なのか?
・滞納の支払い義務があるのかどうかなど?
ここの記載を見れば、おおまかに特に問題ないのか、問題がありそうなのかということが理解できます。だいたい物件の概要を理解したところで次に進みましょう。
2.現況調査報告書
次は現況調査報告書です。
これはその名の通り、現在の状況の報告書です。
所有者や占有者、利害関係者から物件の利用状況を聞いたものをまとめています。
また、一部ですが、担当した調査官(執行官)からの意見もありますので参考にしましょう。
そして、ここに重要な物件の写真も載っていることがありますので、注意して閲覧しましょう。
物件によって写真の数はまちまちですが、ないよりはまし。少しでもあったら確認必須です。
3.評価書
最後になりましたが評価書を説明していきます。
評価書は物件の評価が記載された資料です。
この物件がいくらのくらいの評価があるのかという内容です。
ただ、競売物件の評価は最終的に競売という理由で0.6掛け、0.7掛けされます。そのため、極端に安い金額から入札がスタートするので、競売に参加したことのない方は競売ってこんなに安いんだ!と勘違いしてしまうのです。
さて、3点セットについて理解はできたでしょうか。物件の資料は多いもので100ページを超えることもあります。難しい言葉も多く、読みなれないことと思いますが、資料を眺めているだけでもおもしろいものです。